【質問】MDFの品目について

【質問】

MDF(ファイバーボード)の品目は何か。 MDFとは、木材を細かく破砕し、接着剤を注入し、高圧圧縮にて整形する板を指すものである。

①廃パチンコ台(MDFが付けられた状態)として排出される場合。

②MDF単体で排出される場合。

【回答】

①廃パチンコ台は総体として産業廃棄物であり、品目は、金属くず、廃プラスチック類、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くずである。

②建設工事から発生する場合は、産業廃棄物の木くずである。家庭等から発生する場合は、一般廃棄物に該当する。

【解説】

MDF(繊維板)は、主に木質チップが原料であり、チップを繊維化し、接着剤を流し込み、熱圧加工を施した成型板であり、JISA5905として規格化されている。

①使用済みのパチンコ台は、木枠が付けられたままのもので、木くずは事業系一般廃棄物に該当するが、総体として産業廃棄物とみなし、廃パチンコ台を構成する部品の産業廃棄物該当品目は、金属くず、廃プラスチック類、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くずの3品目である。

②建設工事から発生する場合は、MDFは木質系の素材で構成されていることから産業廃棄物たる木くずに該当する。ただし、接着剤等が付着しているため、農地等への漉き込むことはできない。なお、家庭や事業所から棚などとして発生する場合は、一般廃棄物に該当する。

【参考】

○「廃棄物の処理及び清掃に関する法律の適用上の疑義について」(平成14年3月8日付け環廃産142号)

○「処理困難物である廃棄MDFのマテリアルリサイクル技術の開発と用途調査及び建設発生木材リサイクルシステムの検討(平成18年度木屑リサイクルシステム調査検討委員会報告書)」(平成19年3月社団法人日本建材・住宅設備産業協会)

○ 建設リサイクル法Q&A